| 検討項目
  
    | 位置 | 検討する部分 | 種別 | 訂正案, コメント |  
    | P.223 L.9 | (定理10*8について) | X |  |  
 
 
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 証明について
定理10*6より,ER, VR, LAのどれか1つが満たされることが,SDF(社会的選択関数)の定義域に属することの十分条件でした(必要条件でもありました)。(証明1行目の「厳密であるかないかに関係なく」とは「チェーンであるか,そうでなく(I, すなわち無差別を含む)一般的な順序であるかに関係なく」というニュアンスです。)よって,VRが,現在のチェーンの場合について十分条件になっていることは間違いありません。そこで,VRの必要性の確認に向かいます。定理10*6より,ER, VR, LAのどれか1つが満たされることは,SDF(社会的選択関数)の定義域に属することの必要条件でもありました。一方,補題10*eでは,チェーンの場合にはER→VRかつLA→VRであることが示されましたので,結局,ER, VR, LAのどれか1つが成立したときには必ずVRが成立します。 よって,VRの成立が必要であることが確認されました。VRの十分性と必要性の双方が確認され,証明終了となります。 
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 | 本ページの概要とお願い: 
本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の
特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
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 [2015年8月15日 初版をアップ]
 
 
   
   
 
 
 
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