アマルティア・センの『集合的選択と社会的厚生』を開く

II.読解のポイントを探る 【P.211 脚注L.1】

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P.211 脚注L.1 (脚注5について) X



  • [1.1, 4, 5 or 3.2 or 2.3, 6 or 2.2 or 1.3]が例に挙がっています。

    この点は,以下のようにリストを拡張して考えると判りやすいでしょう。 ここでは(4), (5), (6)を縦にして,それぞれ右に(1.1), (2.1)などと同様に 対応するPIやIPの項目を書き加えています。(白と緑がもともとのセル,オレンジが新しく書き加えたセルです。オレンジのセルは緑のセルとしてもともとあったものですが,Iの左右を入れ替えて表記しています。)

    (1.1) xPyPz (1.2) xPyIz (1.3) xIyPz
    (2.1) yPzPx (2.2) yPzIx (2.3) yIzPx
    (3.1) zPxPy (3.2) zPxIy (3.3) zIxPy
    (4) xPzPy (1.2)xPzIy (3.3)xIzPy
    (5) zPyPx (3.2)zPyIx (2.3)zIyPx
    (6) yPxPz (2.2) yPxIz (1.3) yIxPz
    (7) xIyIz    
  • 同じ考え方で,A: [1.1, 4, 5 or 3.2 or 2.3, 6 or 2.2 or 1.3]の他にも,可能な組み合わせがあります。 B: [1.1, 5, 6 or 2.2 or 1.3, 4 or 1.2, or 3.3]と, C: [1.1, 6, 4 or 1.2, or 3.3, 5 or 3.2 or 2.3]も例になります。 これらは全てVRを満たします。
  • これらの間には重複部分もありますが,重複しない部分もあります。 (例えば,Aには1.2や3.3が含まれるケースがありません。 Bには,3.2や2.3が含まれるケースがありません。 そこで,1.2と3.2を同時に,あるいは1.2と2.3を同時に含むケースなどは,Cの場合しかありません。)





本ページの概要とお願い:
  • 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の 特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
  • 本ホームページの主旨や注意などについては,こちら(「読解のポイントを探る」項目リストページ)をご覧下さい。




[2015年7月20日 初版をアップ]


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