検討項目
位置 |
検討する部分 |
種別 |
訂正案, コメント |
P.211 L.22 |
(補題10*cについて) |
X |
|
以下のように考えると判りやすいかと思います。
- xIyIzはxRyRzの一種です(他のyRzRxなどの一種でもあります)。そこで,もともとN(xIyIz)はN(xRyRz)以下です。
- N(xIyIz)=N(xRyRz)とは,xIyIz以外に,xRyRzに当てはまるものがないことを意味します(他のN(xIyIz)=N(yRzRx)なども同様です)。
- もし「xが最良でない」という意味で価値制限(VR)が成立とすれば,関与している個人は全員「xが最良でない」のですから,その中に,xRiy&yRizや,xRiz&zRiyのケースはないはずです(これらは「xが最良である」ためです)。
- つまり,「xが最良でない」の場合は,xRiy&yRizや,xRiz&zRiyである個人は,関与しない個人(xIyIz)の中にのみ存在しうることになります。よって,(1)N(xIyIz)=N(xRyRz)と(5)N(xIyIz)=N(xRzRy)を帰結できることになります。
|
|
本ページの概要とお願い:
- 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の
特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
-
本ホームページの主旨や注意などについては,こちら(「読解のポイントを探る」項目リストページ)をご覧下さい。
|
|
[2015年7月20日 初版をアップ]
|