アマルティア・センの『集合的選択と社会的厚生』を開く

II.読解のポイントを探る 【P.208, L.03】

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検討項目

位置 検討する部分 種別 訂正案, コメント
P.208 L.03 (定義10*2について) X



  • 数式の1行目の左半分が「xが最悪でないと同意する」ことに対応しています。注目している選択肢よりも下の選択肢が1つもなければ「最悪である」ことになります。
  • 数式の1行目の右半分が「xが最良でないと同意する」ことに対応しています。注目している選択肢よりも上の選択肢が1つもなければ「最良である」ことになります。
  • 数式の2行目全体が「xが中間でないと同意する」ことに対応しています。「中間でない」は「他の2選択肢がどちらも下か,どちらも上」という意味で定義されており,それ以外のケースはすべて「中間である」ということになります。
  • 定義上,「最良であり中間でもある」や「中間であり最悪でもある」といった場合があることに注意します。例えば,xIyPzであれば,xとyは「最良であり中間でもある」ことになります。





本ページの概要とお願い:
  • 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の 特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
  • 本ホームページの主旨や注意などについては,こちら(「読解のポイントを探る」項目リストページ)をご覧下さい。




[2015年7月15日 初版をアップ]

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