アマルティア・センの『集合的選択と社会的厚生』を開く

II.読解のポイントを探る 【P.53 L.19】

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検討項目

位置 検討する部分 種別 訂正案, コメント
P.53 L.19 さて,xとy,およびyとzというこれらのランク付けが, Y3 とはいえ,もしxとy,yとzについてのこれらランク付けが,



  • この部分の前後は原文では"Now, if these rankings of x vis-a-vis y, and of y vis-a-vis z"で,基本的には「さて,もしyと比較してのxや,zと比較してのyというこれらのランク付けが,」と訳せる表現かと思います。
  • "x vis-a-vis y"に関する「ランク付け」は,直前で触れているxPiyのことです。 同じく,"y vis-a-vis z"に関する「ランク付け」は,yPizのことです。
  • 現在の訳文の「さて,xとy,およびyとzというこれらのランク付けが,」では,「xとy」,「yとz」という表現がシンプルで「ランク付け」の意味がやや取りにくいようにも思われます。
  • この観点から,「とはいえ,もしxとy,yとzについてのこれらのランク付けが,」の訳案を考えてみました。 (また前の文と逆説的につながっていると思われますので,"Now,"を「とはいえ」としてみました。)





本ページの概要とお願い:
  • 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の 特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
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[2011年11月28日 初版をアップ](最終アップデート:2011年12月2日)


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