アマルティア・センの『集合的選択と社会的厚生』を開く

II.読解のポイントを探る 【P.4 L.5】

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検討項目

位置 検討する部分 種別 訂正案, コメント
P.4 L.5 さまざまな関係を研究することが Y3 さまざまな関係にかんするある検討が



  • 該当部分の前後は,原文では"A study of different relations between ..."に対応します。 "A study"と単数形が使われている点が大切に思われます。
  • 現在の訳の「さまざまな関係を研究することが」は基本的に正しいのですが,「さまざまな関係を(それぞれ)研究すること」つまり,さまざまな関係ひとつひとつを個別に検討してくような印象が残ります。
  • これに対して,原文の"A study"には,「さまざまな関係」に関してのあるひとつの研究をするというニュアンスがあります。
  • この観点から,「さまざまな関係にかんするある検討が 」の訳案を考えました。
  • ("A study"を訳す際,"A"には「ある」や「ひとつの」などの訳案が,また"study"には「検討」や「研究」(あるいは「検討をすること」や「研究をすること」)などの訳案が考えられます。ここでは可能な訳として「ある検討」としてみました。)





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[2011年8月28日 初版をアップ]


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