アマルティア・センの『集合的選択と社会的厚生』を開く

II.読解のポイントを探る 【P.3 脚注L.2】

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検討項目

位置 検討する部分 種別 訂正案, コメント
P.3 脚注L.2 (「とりわけ...である」(Marx(1844), p.104) の引用について) X (文献情報)



  • (この項目は,引用文の前後を確認したい場合等のための参考資料として設けました。)
  • 引用部の英文表現は, "What is to be avoided above all is the re-establishing of 'Sociey' as an abstraction vis-a-vis the individual."でした。
  • 引用文献については,『集合的選択と社会的厚生』の巻末の「文献」[225]の欄(P.280)に原書と英訳の説明があります。(『集合的選択と社会的厚生』では,1959年にForeign Languages Publishing Houseから出版された英語版の表現を引用していることが判ります。)
  • 上記の1959年の英語版とは すこし訳が変わっていますが,2011年8月27日現在, こちらのHP でもこの文献の英訳を確認できます。 Third Manuscriptの中のPrivate Property and Communismのページで,該当部分が次のように英訳されています:

    Above all we must avoid postulating "society" again as an abstraction vis-à-vis the individual.

  • もちろん和訳本も複数あります。例えば,以下が一般的かと思います。
    • マルクス著『経済学・哲学草稿』(城塚登・田中余吉六 訳)岩波文庫(白124-2), 1964.

    該当部分は,上記の訳書(第21刷)では第三草稿〔二〕「私有財産と共産主義」(P.126-148)の中のP.134, L.15の位置にあります。その訳文は以下のとおりです:

    「社会」をふたたび抽象物として個人に対立させて固定することは,なによりもまず避けるべきである。






本ページの概要とお願い:
  • 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の 特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
  • 本ホームページの主旨や注意などについては,こちら(「読解のポイントを探る」項目リストページ)をご覧下さい。




[2011年8月27日 初版をアップ](最終アップデート:2011年9月15日)


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