アマルティア・センの『集合的選択と社会的厚生』を開く

II.読解のポイントを探る 【P.3 脚注L.1】

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検討項目

位置 検討する部分 種別 訂正案, コメント
P.3 脚注L.1 採用されていたが,マルクスによって明確に否定された Y3 採用されているが,マルクスによって明確に否定されたものである



  • 現在の「採用されていたが,マルクスによって明確に否定された」という訳文では, 問題の著述がマルクス以前の著述に限られている印象が残ると思います。
  • 該当箇所の原文は"While this position is taken in some of the socialist literature, it was sharply rejected by Marx: ..."で,"is taken"と現在形ですから,マルクス以後の時代の著述も含まれうる表現です。
  • この点から(以後の時代も含められるように) 「採用されているが,マルクスによって明確に否定されたものである」 の方がよいかと思います。





本ページの概要とお願い:
  • 本ホームページは,Amartya Sen先生の『集合的選択と社会的厚生』(日本語版, 勁草書房)の 特定の記述項目について,読む上でのポイントを考えるものです。
  • 本ホームページの主旨や注意などについては,こちら(「読解のポイントを探る」項目リストページ)をご覧下さい。




[2011年8月6日 初版をアップ](最終アップデート:2011年8月8日)


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